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ミケランジェロ

フィディアス(前490頃~前430頃)は知らなくとも、ミケランジェロ(1475~1564)は、14~16世紀のルネサンス時代の最大の芸術家として、知らない人はいないと思います。
近い年代にダビンチやラファエロもいましたが、ミケランジェロの激情的な内面性は際立っています。

学生の時に美術全集の中で、その彫刻とシスティナ礼拝堂の「天地創造」や天井画をみて、登場人物の一人ひとりの生きた表情や、その宗教的雰囲気に圧倒されました。
数年前に亡くなった、当時気鋭の美術評論家の若桑みどりさんによる、時代背景や宗教上の特質などの名解説で、一気に引き込まれたものです。

フィディアスの作風とはまるで印象が異なりますが、その大きな相違は、キリストの存在の前か後か、が大きいと思われます。音楽でいえばフィディアスは長調、ミケランジェロは短調というところでしょうか。

フィディアスは多神教の古代ギリシャの自由な民主制を深く信奉し、ミケランジェロはキリスト教の信奉者として、ゴシックの思想を受けつぐ質素極まりない生活の中で、メディチ家の下、当時支配的思想となった新プラトン主義の人間性開放の影響を強く受けています。
人間の欲望と神性への昇華の相克がミケランジェロの精神の本質といわれます。
神を持たない現代に、このような苦悩はわかりにくいかも知れません。
両者とも、言葉として残っているものがほとんど無く、作品だけで語られるところがすごいところです。

フィディアスが、ロダン(1840~1917)の解析を読んでから理解が深まったのに対して、ミケランジェロはあまりに個性的であったため、初めからの印象が続いています。
芸術的にはロダンを含み、精神的に宗教的感情が根本にあり、古典的ということになるのかもしれません。

宗教的感情とはある宗教を信じてという事でなく、その人の日常の人生観や哲学が、作品を通して素直に伝わってくる事であり、何も彼らのような天才に特有のものではありません。
アマチュアでもベートーベンの演奏をするわけですから。


3年前10日足らずでしたが、念願のイタリア旅行をしました。
フィレンツェとローマだけと思いましたが、催行人員が集まらず、結局ベニスから入るツアーとなりました。

フィレンツェはミケランジェロの生地ということもあり、どこの美術館に行ってもミケランジェロの実作をみる事ができます。
街全体の統一感がすばらしく、中世の美術品のような雰囲気を持っています。
この歴史遺産に感動して住みついた日本人も多いようで、ブルネレスキのドゥオーモやウフィッツィ美術館の案内は、日本人の在住女性でした。

ローマでは、メインはバチカン博物館のシスティナ礼拝堂でしたが、ツアーですので十分な時間がとれません。
ツアー終了後もう一度システィナ礼拝堂に戻り、約3時間鑑賞しましたが、広くない空間に多くの人がいるため、常に騒がしいのが残念でした。
大英博物館と同じく、ばかでかい建物ですので歩行距離は大変なものです。
20世紀末にフレスコ画の汚れが除去されており、私がみた美術全集の写真とはまるでちがった鮮やかさでした。

どうしても駆け足の旅行となり、予定していたものをすべて見ることは出来ませんでしたが、かけがえのない経験となりました。


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